古代ローマ皇帝アウレーリウス
お題「好きな哲学者とその理由を教えて下さい」古代ローマ皇帝アウレーリウス 彼は哲学を追及して世を治めた『哲学者になりたかった皇帝』です。
マルクス アウレーリウス(121-180) 漫画や映画で有名なテルマエロマエに出て来た皇帝の少し後の皇帝だと思います。
私が独学で心理学を学んでいた頃、NHKeテレ『100分de名著』でアウレーリウスの『自省録』やっていました。こんな考えや生き方が2000年近く前にあったことに驚き、テキスト本も買って読みました。
もっともっと学びたくなり岩波文庫の『自省録 神谷美恵子訳』も読みました。
今はこれが一番の愛読書です。
アウレーリウスの書いた物は私達が書いているブログっぽいので、とても親近感がわきます。
たぶんアウレーリウスが、自身を鼓舞したり励まし慰めるための日記として書いた物なのでしょう。今では本として各国で翻訳されて手軽に読めるようになりました。すごく嬉しいです。
哲学も心理学もどんどん進化しているとは思います。しかしアウレーリウスは(未熟者の私がいうのもなんですが)古くさくないんです!
「どうせ死ぬんだから」と日記に書いたら大抵の場合はマイナス的な考え方や鬱々としてしまいそうですが、彼は違うんです。進むんです!
誰からも理解されないとしても、賢明に仕事をして、いつ死んでもいいように自身の信念を突き進むんです。
哲学者になりたかったとぼやきながらも、現実を受け入れ、他者との意見の違いに悩みながら、自分の現世の御役目をまっとうしようとする生き様がカッコイイ!です。
『自省録』私流の利用方を紹介します。
すごく落ち込んだ時にはこの本をランダムにパッと開いて、そのページ以降に書かれている内容を検討するようにしています。ヒントを拾っているうちに、なんだか励まされてきます。小さな自分を強くできる前向きな気分になってくるのです。
もう一つの利用方は、ワクワク興奮して眠りにつけない時(遠足の前夜のように)いろいろと考え込んで頭が冴えて眠れない時にも、同じようにパッと開いたページから、文字だけを見る感覚で読みます。考えないようにして読んでいるうちに瞼が重くなり眠くなります。
今夜はアウレーリウスに会える夢なんて見れたらいいなぁ
詰草 蓮